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地味すぎる山:鶴ヶ鳥屋山   

2011年 11月 13日

11月12日(土)中央線沿線の山、鶴ヶ鳥屋山(つるがとやさん:1374M)を歩いてきた。
この山は笹子駅と初狩駅の間に位置する。笹子駅の北側には滝子山という人気の山があり、初狩駅の近くには標高こそ低いものの眺望の良い人気の山、高川山がある。その間に鶴ヶ鳥屋山という山があるのは知っていたが、これまで足を踏み入れたことが無かった。調べてみると山と渓谷社の分県登山ガイド「山梨県」にも載っていないし山梨日日新聞社の「山梨百名山」にも載っていない。ネットで調べると幾つかレポートがあったが「労苦の割には」とか「静かな山歩きには最高」とかの表現が目立つ。かなりマイナーな山のようだが今の時期の山歩きとしては良いかもしれない、ということで出かけた次第。
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7:33笹子駅に降り立った客は私以外にも5人ほどいたが、皆さん滝子山を目指すようであった。
滝子山への案内はあるが、まず鶴ヶ鳥屋山への登山口がわからない。ネットの記事で笹一酒造の裏手と書いてあったのを思い出し甲州街道を東に歩く。(地図を良く見れば駅の西に15分歩いたところが正解ルートのようだ)笹一酒造を過ぎて甲州街道を離れる細い道に不安を感じながら入っていくと漸く道標がありほっとする。笹一酒造では、この時期、新酒のイベントがあるようで帰途、ここまで戻ってこようかと心動かされるが、まずは山歩きと自分に言い聞かせる。
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舟橋沢に沿って林道を歩いていくと林道終点となり沢を渡る。この後も数回、徒渉があり転倒しないよう慎重に渡る。
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ここからは急坂、前日の雨で濡れた落ち葉が道を覆っており滑る。
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送電線の下を通り更に急坂を登っていく。
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この日は気温が高く半袖でも汗をかきながら約2時間、9:30漸く本社ヶ丸と分岐する稜線に立つ。
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葉が落ちて明るい林の稜線を辿る。
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南側は滝子山と、その奥に大菩薩方面。北側は道志の山々が広がるが木々が邪魔して眺望は良くない。葉の無い今の時期でこうなのであるから葉の繁る時期は殆ど眺望は無いのだろう。この山の不人気の一因か?。少し開けたところから三ッ峠、そしてその奥に雪化粧した富士山が見えた。
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この辺りで、この日はじめて人と会う。本社ヶ丸を抜け笹子に下るという単独行であった。
期待した紅葉はいまひとつ、今年はどこの山も冴えないようだ。
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林越しに滝子山が見えた。
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稜線上で何度かアップダウンを繰り返し10:20山頂に到着。ミニ三脚で記念撮影。湯を沸かしカップラーメンをすする。ほどなく笹子側から単独行が上がってきた。短い挨拶を交わして下る。
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ここのルートは道標が少なく下りは特に注意を要する。落ち葉が道を覆う今の時期は極めてわかりにくい。下りはじめて間もなくのポイント。枝で通せんぼがしてあったので助かったが左のほうにある本来ルートより直進方向に見えてガスでもかかっていれば「間違いなく」間違えそう?
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ネットの記事にもあったが強烈な下り、道がザレている上に落ち葉が乗って手に負えない。この日一番の難所であった。
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林道を横切り道標に従って初狩方面に下る。12:20近ヶ坂橋というところで車道に出る。
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ここからは40分の車道を歩かなければならない。振り返ると歩いてきた鶴ヶ鳥屋山が見える。見ようによっては鳥が羽を拡げているように見えなくもないか?
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リニアモーターカーの実験線を過ぎれば甲州街道はもうすぐ。街道を右手に行けば初狩駅だった。
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13:14駅着。約5時間半の山歩き、なるほど地味な、それにしては足へのダメージは残る山歩きであった。
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by alkinist | 2011-11-13 10:23 | 山歩き

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