西鎌尾根から槍ヶ岳へ
2012年 09月 05日
9月2日午後、松本駅で仙台から来たY木さんを乗せて新穂高温泉の深山荘へ向かう。15:40深山荘着
早速、貸切露天風呂に。ここは他にも川面に向かって3段の露天風呂があり最下段が混浴になっている。以前に山の帰りに利用した際、若い女性が入っていたが隣には彫り物をした、その筋の方がいて十分な鑑賞が出来なかった覚えがある。食後に、そちらにも行ってみたが今回は、そのようなこともなく落ち着いた気分で浸ることが出来た。(我ながら何を期待しているのだろう)
明日からは山上の山小屋食、下界の美味い食事を味わっておこう。
9月3日、深山荘の朝食を終え、宿の車で双六岳の登山口に送ってもらう。7:30登山カードを提出して登山開始。
最初のうちは青空が見えていたが笠ヶ岳への道を分けてワサビ平を抜け小池新道に入る頃からガスに巻かれるようになってきた。
9:38秩父沢出合
サラシナショウマ
11:30鏡平小屋で昼食。宿の用意してくれた握り飯を頬張り、20分後再び登りだす。
霧雨から雨に。ナナカマドの実が美しい
弓折岳分岐 12:36
双六小屋が見えた。13:30
13:40 双六小屋到着。
夕食まで間があるのでレインウェアを乾燥室で乾かしながら談話室で生ビールなど飲んで時間を潰す。北海道の函館在住のご夫婦、名古屋在住のご夫婦と歓談し山情報やらご当地グルメの貴重な情報を得る。
ここ数年、毎夏に北海道の名山を歩いている話をすると「是非とも、このコースを歩いて」と幾つかの、お薦めコースを教えてくださった。来年以降のプランに必ず加えることにしよう。
9月4日朝食後6:00 双六小屋発 樅沢岳へ。相変わらずの霧で何も見えない。
樅沢岳にて 6:26
オンタデ 縦走路は岩礫地で花も少ない。
千丈乗越 8:26 雨はさほどでもないが風が強烈で登山用グローブをはめた手が感覚が失せてきた。
10:00前に槍岳山荘到着。とりあえず天候の回復を待つことにしたが状況は変わらず。双六小屋で頼んだ弁当で昼食を済ませるが依然として風雨は止まない。3180Mの山頂を未踏のY木さんは意を決して14:00過ぎ山頂に向かい約40分後戻る。案の定、全く視界の利かない山頂だったようだが永年の懸案を果たしたということで自炊室の一角でストーブに当たりながら乾杯!
自炊室の戸を開けるとガスが切れ槍の穂先が見えてきた。一斉に登山者が登山路に張り付いている。
水晶岳・赤牛岳、奥に薬師岳、右に剱岳。手前の荒々しい岩稜は硫黄尾根だ。
穂高岳も見える。
夕食を終えて外に出る。18:03 笠ヶ岳の向こうに日が落ちる。
18:04 槍
9月5日 朝4:45 日の出前に登り山頂でご来光を見ようと多くの登山者が登っていく。
5:00からの朝食を終えて槍ヶ岳の穂先の横から昇る日の出を見る。5:21
5:30 レインウェアを着込んで出発。この日は飛騨沢を下るコースを選択した。
チングルマ
トリカブト
7:36 滝谷を見上げながら下る。穂高を裏側から見る勘定だ。
7:56槍平小屋
ゴゼンタチバナの赤い実
滝谷のドームが見える
白出沢を通り長い林道歩きを1時間半、標高差2000Mを6時間かけて下山。11:30車を停めた深山荘に到着。温泉で汗を流し帰路に着く。奥飛騨温泉郷の奈賀勢で「テッチャン+うどん、ラーメン」
中央道の運転はY木さんが替わってくれたので大助かり。午後5時前に中野駅でY木さんは降りて仙台に向かい私は午後6時前に練馬の自宅に帰着した。
この夏の登山は天候に恵まれ続けたが、今回は改めて山の気象条件の難しさを再認識させてくれた山行でもあった。
by alkinist | 2012-09-05 23:11 | 山歩き