富士三景
2013年 01月 13日
1月11日、山中湖の山荘に午前9時半到着。標高1000M以上の別荘地内の道路にも全く雪は見当たらず「これなら夏タイヤでも来れたか」と思うほどの状態、それでも気温は当然のことながら低い。寝床を延べ電気毛布をセットして戸締りし、まずは山中湖畔に向かう。いつもの定点観測ポイントの水際から。
南アルプスの白峰三山(右から北岳、間ノ岳、農鳥岳)塩見岳が見える。(ズームアップしたもの)
石割神社の登山口に移動し10:40登り出す。石割神社を経由し1時間ほどで1413Mの石割山山頂。山頂でラーメンを作り食べていると3人の単独行者がやってきた。手軽でしかも富士山の眺望が良い人気の山なのだ。
30分ほど滞在して平尾山へ向かう。富士山を眺めながら、そして山中湖を見下ろしながら下る。
平尾山から大平山へ向かう登山者を点景人物として
下山後、山中湖村営温泉「紅富士の湯」で汗を流して山荘に戻る。凍結防止のため冬季は水抜きをしているため食事は簡素なものにせざるを得ない。持参した水をストーブの上で温めインスタント味噌汁を作りパックご飯を電子レンジでチンして缶詰(サンマの蒲焼)をおかずに・・・焼酎のお湯割りで身体を中から暖め電気毛布をセットした寝床に潜り込む。部屋の温度はマイナス5℃
1月12日、夜明けと同時に山荘を出発し42KM離れた西丹沢の登山基地、神ノ川 日陰沢橋へ8:30着。連休初日、しかも東京に近い丹沢とあって道路脇の駐車スペースは6~7台の車で埋まっていたが、なんとか空きスペースに停め登山をスタート。この日のルートは熊笹の峰から檜洞丸(1601M)をピストンして犬越路経由で戻ろうというものである。
1時間少々 急な登りを終えて稜線に出ると期待通りの富士山が・・・
これから向かう檜洞丸
途中の展望ポイントから
檜洞丸への登り道から振り返ると大室山の山頂部が霧氷で覆われ、その奥には八ヶ岳が見えた。
11:34 標高1601Mの檜洞丸山頂。いつもの如く豪華・野菜入りラーメンで昼食。
犬越路への下りは急で痩せ尾根、この日は雪が少なかったので慎重に下れば問題なかったが降雪後は避けたほうが良いだろう。13:50犬越路避難小屋通過
15:00下山。実働6時間強、久しぶりに歯ごたえのある山歩きができた。この日は山中湖村営の、もうひとつの日帰り温泉「石割の湯」に浸かり山荘に戻った。先述したように、この時期の山荘は水が使えないために最大の問題は水洗トイレ。この時点まではコンビニ、道の駅、日帰り温泉施設の利用で解決していたが・・・
この日の夜中ついにお世話になることに。使用後、凝固剤を入れて密封し一般の廃棄物として処理できる。
1月13日 天気予報によれば14日は雨、山沿いでは雪。これ以上寒くなっては留まることも困難なので静岡方面に移動することとした。(結果的にこれが大正解であった)
御殿場から東名高速利用で清水ICへ。静岡の街から見える竜爪山(りゅうそうざん)の登山口、穂積神社に9:40到着。食山人の車の練馬ナンバーを見て地元の方が「わざわざ登りに来たの?」と話しかけてくるので暫く山談義などする。
竜爪山は以前にも登ったことがあり、これだけでは物足りないので近くの欅立山(竜爪山とは穂積神社を境に反対方向の山)を登ると話すと、この地元のベテラン登山者も知らないという。かなりマイナーな山のようだ。
888.8Mと末広がりの標高で縁起が良いというのが、この山の「売り」
30分ほどで三角点のあるピークというかデッパリに到着。ガイドブックには展望は得られないと書いてあったが、その後北側の樹木を伐採したのだろう、まずまずの展望が得られた。
穂積神社に戻り竜爪山(薬師岳と文殊岳の双耳峰の総称である)の薬師岳へ。神社境内は杉の大木が鬱蒼としており、それなりの雰囲気があるが
この金属製階段は疲れるだけ。
ものの40分で薬師岳山頂(1051M)に達するが展望なし。山頂に置かれた温度計によれば4℃、すぐに文殊岳に向かう
20分ほどで、もうひとつのピーク文殊岳(1041M)に到着。10Mほど薬師岳より低いが南方向が開けており
清水の街が見下ろせて気持ちの良い山頂広場がある。
清水(現在は静岡市清水区)の街並み。突き出た砂嘴のようなものが三保の松原だ。
北側には南アルプスの赤石、聖岳の白い峰々が見える。
日当たりの良い広場で昼食(オキマリの野菜入りラーメン)。ザックにつけた温度計はなんと15℃、風もなく最高の登山日和だった。神社に戻る途中の道からの富士山。
3日間で山梨・神奈川・静岡、3県の山から富士山を眺めることができたのはラッキーであった。この翌日、関東地方は爆弾低気圧による大雪、とても登山どころの話ではなかったのだから。
後日追加山中湖村HPから1月14日の道路状況・・ママの森付近の幹線道路でこの状態。別荘内の枝道は除雪が追いつかなかったであろう。
by alkinist | 2013-01-13 23:51 | 山歩き