富士風穴探検
2014年 05月 13日
5月13日午後は富士河口湖町の天然記念物「富士風穴」探検。氷筍を初めて見る。
5月13日、昼前に神奈川、埼玉の山仲間が山荘に集結。食山人の豪華冷やしうどんで腹を満たしたのち、車で30KMほど離れた鳴沢氷穴へ。実は、この山遊びプロジェクトの直前の5月8日のNHKアサイチ!「Japanavi」で放送された「富士風穴」を探検しようというのが、この日の目的である。
この日のために富士河口湖町に文書で入洞届出書を提出(郵送)、その許可(正式には通知)をもとにライセンスを持った地元の専門ガイドを紹介してもらい・・・と、なかなかに面倒な手続きの必要な遊びだったのだ。
紹介してもらったのは18年前に都内から西湖に移り住み、自然環境保護と文化の伝承に取り組むNPO法人「Happy Village]を運営するF村さんという女性。樹海をはじめ富士山の歴史にも詳しいガイドさん。鳴沢氷穴で待ち合わせた後、車で富士風穴の入口近くの森へ。13:06
富士山の貞観噴火(864年)で流出した溶岩が分断する前は「せの海」という大きな湖であったという。富士山の噴火がもたらした樹海の自然の説明を聴きながら歩く。
樹海の中は鬱蒼としたものと連想していたが意外にも明るい新緑の森だった。
15分ほどで洞穴入口。
アイゼンを持参したが洞内の氷を傷つけてはならないとのことでF村さん用意の荒縄を靴に縛り付け
ヘッドランプを点けて、いざ入洞!寒い
足元は氷で滑りやすく慎重に進むとヘッドランプの明かりに氷筍(ひょうじゅん)が浮かび上がる。
洞窟の上部から滴った水分が流れる前に凍り筍のように積みあがっていく・・・気の遠くなるような自然の営みの風景に圧倒された。
上を見れば氷柱が・・
ここから先は足場もなく引き返す。
30分ほど洞内探検を楽しみ、大室山方面に向かう。
溶岩流が流れなかった、このエリアは広葉樹が明るい森を形成し、植生が全く違う。
車で鳴沢氷穴へ戻り洞内観光。
溶岩樹型の狭い空洞をくぐる。
ライトアップされた氷柱。それなりに美しいが、手つかずの自然の洞窟を探検した後では感動は薄かった。それでも夏のシーズンは涼を求めて多くの観光客が訪れ入洞するのに2時間待ちなどザラだという。
山中湖に戻り村営の日帰り温泉「石割の湯」で汗を流して山荘へ。バーベQを楽しみ亡国の遊戯へと突入
by alkinist | 2014-05-13 23:48 | 山歩き