山梨百名山 4峰を登る
2015年 03月 24日
3月22日 食山人 67歳の記念登山は、これまでに数度登っている三ツ峠山を選んだ。還暦の北アルプス唐松岳登頂以来、一昨年は谷川岳、昨年は中央アルプス 木曽駒ヶ岳と結構ハードな冬山を選んできたが、今回は前日まで大島・三原山山行があって遠征が無理な事情もあった。
朝、自宅を発って中央道の河口湖ICで降り御坂トンネル手前から登山口に向かう。昨年の今頃は、かなりの積雪があったが登山口駐車場まで全く雪がなかった。8:30過ぎに駐車場に到着すると10台近い車が既にあった。流石に日曜日の人気の山である。
登山道は北面にあるため歩き出して、すぐの標高1400Mあたりから路面が凍結していて軽アイゼンを装着する。雪の量はたいしたことはないがツルツルなのだ。傾斜のキツイ坂の手前ではチェーンを巻いたジープでさえ置き去りになっている。
10:15 三ツ峠山(正式には開運山:1785M)山頂。
この日は気温も高めで、しかも逆光で富士山が上手く撮影できない。
山頂で冬季恒例の野菜入りラーメンで温まり下って四季楽園の山荘前に来ると傍らに何やら気配がする。至近距離にカモシカ!触れるほど近くで見るのは初めてだが短いながら角もあることだし静かにシャッターを切るだけにとどめた。
山ガールにシャッターを切る。
三ツ峠山荘の前を通り下山にかかると、かなりの数の登山者と行きあう。大半はアイゼンを着けているがノーアイゼンの者もいる。この時期の1800M近い標高の山に登るにしてはあまりにも軽装と言わざるを得ない。正午、登山口駐車場に下山し山中湖の山荘に向かう。標高1000Mの山荘にも全く雪は無く車を山荘に横付けすることができた。
23日 昨日の道を辿り御坂トンネルを抜けた甲府側の国道137号の道路脇に駐車。予め入念に調べたが案の定、通り過ぎてしまいUターンして停めた。(7:30)この看板が目印になる。
バス停のフェンスにある小さな標識が頼りなのだ。奥に見えるのが達沢山だろう。
採石場を横目に歩くと
7:44 登山口 ダンプの通路を使えば車でここまでは入ることができそうだ。
8:55巨樹通過 9:00炭焼き小屋跡通過 9:06京戸山と達沢山の間の鞍部に到達。
9:16 達沢山(1358M)
昨日、登った三ツ峠山が樹間に見える程度で眺望は得られない。
鞍部に下り東のナットウ箱山(面白い名前だ)へ登り返す。こちらの方が高い。
ここから更に10分ほど東に行くと京戸山(1430M)があった。食山人の持参したガイドブック「アタック山梨百名山」(平成17年版)によれば富士山の眺めが達沢山より優れているとのことであったが、その後、木々が成長したのか全く展望は得られなかった。
11:10 車の駐車位置に戻る。まだ時間も早いので、もう1山目指す。137号線を甲府方面に走り「桧峰神社」の看板から細い道を入る。ここも気をつけて見たつもりだったが通り過ぎて戻る。
途中、ゲートを開けて更に10分ほど神座山川沿いに小暗い植林の中を走ると神社があった。
神社の駐車場のベンチでラーメンでランチし登りだす。ここは釈迦ヶ岳の登山口にもなっている。
全く人の気配のない神社で安全登山を祈願し歩き出す。(12:00)
15分ほどでトビス峠
12:52 大栃山(1415M)
ここからは甲府盆地、リニア新幹線の軌道が見える。
下りの途中では鋭鋒の釈迦ヶ岳が樹間に望まれた。13:30下山。
再びゲートを通り国道137号に出て
山中湖村の村営日帰り温泉「紅富士の湯」で汗を流して帰荘した。月曜日の平日ということもあってか達沢山、大栃山 共に誰にも会わない静かな山歩きを堪能できた一日だった。
24日 前日までの暖かさが嘘のような寒さ。6:40に山荘を出て山中湖畔の撮影ポイントで
車で河口湖畔から新しいトンネルを抜けて芦川村の鴬宿峠へ 8:04ゲートを開けて通過
8:25 鴬宿峠の駐車スペースに車を置いて歩き出す。
9:05 滝戸山(1221M) 歩行時間僅かに40分
寒い日は、これに限る。またまた野菜入りラーメンで超早めランチ
樹間の富士山
山頂付近のミズナラの林が山梨の森林百選に指定されているそうだ。
そして甲府盆地。奥には深田久弥終焉の地、茅ヶ岳や八ヶ岳が見えた。
この日も誰にも会わない山歩き。帰路の途中、河口湖畔からの富士山の眺望を存分に楽しんだ。
by alkinist | 2015-03-24 23:09 | 山歩き